ヘレン・ラッセル

家族と過ごすために金曜は早く帰る。子どもが病気になれば給与を引かれることなく仕事を休み、家にいることができる。こういった慣習の結果として、 OECD によればデンマークは「ワーク・ライフ・バランス」の良さでトップに立つ国となっている。それに僅差でオランダ、ノルウェー、ベルギーが続き、アメリカとイギリスはそれぞれ22位と28位となっている。 公的には、デンマークの1週間の労働時間は37時間となっており、ヨーロッパで一番短い。しかしデンマーク統計局によれば、実際のデンマーク人の労働時間は週たった34時間ということだ。就労者は年間5週間の休暇をとることができ、加えて公休が13日ある。つまりデンマーク人は平均すると1カ月に18.5日しか働いていないことになる。